解熱鎮痛剤の副作用とは

解熱剤の副作用を考える人 頭痛や捻挫からくるつらい痛みなどを緩和させるために解熱鎮痛剤をつかっている人は大変に多く、病院でも痛み止めとして処方されることが非常に多いです。
しかし、他の医薬品と同様に、解熱鎮痛剤を使用する際には副作用のリスクについても十分に考慮しなければなりません。

内服タイプの解熱鎮痛剤を服用した場合に起こり得る副作用としてよく知られているのは、胃腸症状です。
解熱鎮痛剤の成分の中には、胃の粘膜を保護するはたらきを低下させる作用があります。
胃酸に対する抵抗力が弱くなると、胃がダメージを受けやすくなり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発症する原因となります。
解熱鎮痛剤の服用後に胃やお腹に痛みを感じるようになったら、原因となっている薬の服用自体を中止して、それ以上症状が悪化しないように努める必要があります。
もし、胃やお腹の痛みが心配なら、食事の後に胃腸薬と一緒に解熱鎮痛剤を飲むようにすると良いです。

また、解熱鎮痛剤の熱を下げる効果は風邪からくる症状に対しては非常に有効ですが、ウイルスの感染が原因である場合はかえって感染症の症状が悪化する可能性があります。
解熱鎮痛剤の成分の中には、特定のウイルスが体内で活動している最中に投与することで合併症を引き起こすおそれがある成分があります。
合併症の中には悪化すると死に至るものもあるので、ウイルスが流行しやすい時期に熱が出たら原因を自己判断せずに、内科がある病院に行って医師の診察を受け、風邪が原因なのか、ウイルス感染症によるものなのかを判断してもらいましょう。

一方、外用タイプの解熱鎮痛剤は、薬剤の成分によっては使用した部分の皮膚に赤みやかゆみ、かぶれが生じ、かえって炎症の治りが遅くなってしまう可能性があります。
解熱鎮痛剤が含まれている湿布やテープは、薬局やドラッグストアで複数販売されていますが、身体の状態に適したものを選ばないと治りが遅くなってしまいます。
薬局やドラッグストアの中には薬剤師が常駐している店舗が多いので、彼らに相談して最適な製品を選びましょう。

鎮痛剤の乱用で聴力に影響を及ぼすこともある

解熱鎮痛剤の副作用の中には、意外とも思える症状が含まれていることがあります。
その例の一つが、聴力の低下です。
内服タイプの医薬品の中には、長期間にわたる乱用によって聴力障害のリスクが高まることが報告されているものがあり、解熱鎮痛剤の中にもこのようなリスクが上昇するものが存在します。
聴覚障害のリスクを高める薬のことは耳毒性薬剤、薬剤が原因で聴力が低下するようになる症状は薬剤性難聴と呼ばれています。

薬剤性難聴にかかった患者の多くは、初期症状としてキーンといった高い音の耳鳴りを経験します。
しかし、耳鳴り自体は他の病気の症状としても起こるものであり、会話に支障をきたすものでもないことから、この時点では症状を自覚できない人も少なくありません。

多くの患者が自覚するようになるのは、実際に難聴の症状があらわれるようになったときです。
最初は高音域から聞こえにくくなりますが、次第に低い音域も聞きづらくなり、やがて日常生活の中で家族や友人、職場の同僚などと会話をする際にも内容を聞き漏らしたり、声をかけられても反応が遅くなるケースが出るようになります。
難聴には片耳のみで進行していくものも多いですが、薬剤性難聴は大抵は両耳で同時に症状がすすんでいきます。

また、患者によっては前庭と半規管に障害が生じることもあります。
前庭と半規管は平衡感覚を司る部位であり、障害が起きると身体のバランスを保ちにくくなって歩行中に転倒しやすくなったり、頭痛や吐き気、めまいなどの症状があらわれることがあります。

解熱鎮痛剤の服用の副作用として起こる難聴は、胃腸症状のように投与をやめればおさまるものではありません。
もし、耳鳴りがなったり、会話や音が聞きづらくなったら、すみやかに耳鼻科のある病院で医師に診てもらいましょう。
このとき、解熱鎮痛剤をよく服用しているのであれば、必ず医師にその旨を伝えましょう。